採用とエンジニアリングと私
はじめに
この日記はモバイルファクトリーアドベントカレンダー23日目の日記です。
昨日は@yashims85さんのReactiveExtensionsでstreamを分割するというお話でした。
当初は@kfly8さんが書く予定だったのですが、雑談の最中に「それ、面白いから記事書いてよ」という話になり、参加することになりました。
今日は、採用担当としていろいろ担当している時に利用している思考フレームワークについてのお話です。
採用においてやっていること
採用活動においては、どのような手法で人を集めてくるのかということをまずは検討します。
その手法について、一般的なサービスの説明は以前に社内LT用にスライドをつくりましたので、そちらをご覧ください。
www.slideshare.net
また、その過程で考えているフレームワークとしては、とても素朴なPDCAです。
そちらも、以前の勉強会で発表したことがありますので、ご覧ください。
かけるべきコストとアウトプット
自分自身が普段の業務において行っていることとしては、上記の通り非常に素朴なことです。
最近はダイレクトリクルーティングやらリファラル採用やら、採用関係のバズワード的なものがいろいろあってサービスもいろいろ出ていますが、本質的には新しいことは全くないですし、既存サービスが名称と見せ方を変えただけというものも少なくありません。
エンジニアリングと同様、銀の弾丸はありませんので、地道なことをひたすらやり続けるしか採用に至る道はないと思っています。
また、銀の弾丸はなくても札束の塊でぶん殴るということはできますが、コストに見合うだけのアウトプットが得られるかどうかは見極める必要があります。
これもまた、エンジニアリングと同じですね。
採用活動については、採用という行為そのものが会社としての利益を生み出している訳ではありませんので、そこに予算やコストをかけるべきなのかどうかは慎重に考える必要があります。
これは、採用に限らず管理部門といわれる業務一般的に同じことです。
細かくPDCAを回すことによって、採用にかけるコストは抑えることができます。
実際、モバイルファクトリーの場合は、採用担当は自分ひとり*1ですし、1人あたりの採用にかけている成果報酬や媒体費用*2も一般的な相場の3-5分の1程度です。
これは、お金をかけるべきポイントの見極めを細かくやっていることと、社員からの紹介や勉強会経由で会社のことを知ってくださった方からの応募から採用に至っていることが大きく寄与しています。
細かいPDCAを回すこと
実際に行っている思考フレームワークとしては素朴なものですが、これらを細かいサイクルで回していくということが非常に大事だと思っています。
これは、エンジニアリングでいうとことの「ちゃんとテスト書け」と似たようなことではないかと思います。
例えばですが、面接官として面接に入っている時には、相手の反応に合わせて聞き方は話し方を変えます。
自分が発した質問に対しての反応が自分の想定したようなものでなかった場合、特に自分の意図したことがうまく伝わっていなかった場合に、どうすれば相手が受け取りやすい言葉になるのかをその場でPDCAを回して振り返っています。
また、前回うまくいった採用手法が同じようなケースでうまくいかなかった場合、どうしてなのかを採用活動を行っている過程で考えます。
採用市場は日本経済や競合他社の動向に大きく左右されるので、その場その場での細かい振り返りが大事です。
特に、「P =企画すること、意図すること」を言語化できるレベルで考えておかないと、その方法がうまくいかなくなった場合のリカバリーがききません。
採用がうまくいったケースでも、その要因分析をきちんと言語化できるレベルで振り返っておくことも大切です。
前述の通り、採用市場は水ものなので、もしかすると単純に運が良かっただけなのかもしれないからです。