ジンジニアニッキ!

人事→Opsな人のニッキ。真面目なことも、そうじゃないこともごっちゃで書いてます。

チーム立ち上げ時にチームビルディングについて考えたこと

今年の1~4月にかけて、コーポレートチーム(=バックオフィス、管理部門)のメンバーが7名入社したので、半年間考えてきたことを書く。
それ以前は3名(CFOの山田さん、アシスタントの方、私)でいろんな業務をなんとか回してきたところ、一気に人数が増えて3倍!わいわい!という半年でした。

これまでもチームマネジメントや採用からの立ち上げサポートの経験はあるものの、その際は誰か他に会社の状況等に詳しい人がいて、そういった人と一緒にチームを作っていく感じでした。
今回、全員Newメンバー、人数比も急増!というのは初めてだったので、マネージャーになることが決まってから「どうやって立ち上げていくのか」を模索しつつ、そして今も模索中です。

考えた順番

  1. 雑いコンセプトを決める
  2. 会社にとってチームがどのようにあるべきなのかを決める
  3. どうやったらチーム内がいい感じの状況になるのかを考える

1. 雑いコンセプトを決める→2をやっているうちに勝手に決まった

せっかくド新規のチーム立ち上げでそれを任されているということで、これはスタートアップならではの貴重なチャンスでは!ということで、どんなチームにしたいのかを考えました。(普通)
コーポレートなので会社の屋台骨として支えたい、事業に寄り添いたい、社員から頼られる存在でありたい、安心・安全でありたい、守りや運用だけではなくて先回りして提案したい…みたいなことを色々と考えて紙に紙に書き出し、ワーディングを考え…というような作業(つまり、順番前後しますが2のこと)をやってみてはしっくりいかなくてやり直し…というような、いわゆる王道のやり方をやってました。


が、その作業をしていて思ったのでした。その内容、別に間違ってないし悪くもないんだけど、クッソつまらないことに。
その中身のつまらなさ&オリジナリティのなさを補うようにワーディングを捏ねくり回すわけなのですが、やればやるほど、単に飾り立てた中身のない陳腐なものになっていくことも。


で、その作業をしている紙を眺めてハタと「ああ、自分は『おもしろさ』を求めてるんだな*1」と気づいたのでした。


この状況についてさらに拡張して考えてみると、コーポレートの業務というのは時に「しっかり事故なくやる」「リスクを発生しないように」ということに視線が行きがちで、どうしても真面目に・窮屈に捉えがちです。
比較的チャランポランな自分ですら王道の方法で考えると窮屈なアウトプットになったのだから、これから入社してくる真面目なメンバー*2は、真面目に業務に取り組むからこそつまらなくなってしまう可能性が高い。
ということは、チームを作っていく上で大事なことは「余白・余力・余裕・おもしろさ・エスプリ・ウィット・ユーモア」といったことなのではないかと考えました。



これらのことを併せて「ユーモア」ということでコンセプト決定に至ります。





2. 会社にとってチームがどのようにあるべきなのかを決める

ここは、先ほど書いた通りなので詳細は割愛します。
色々自分の中で考えたものの、チーム立ち上げ最初期に言語化して「ばーん!」するよりは、1on1やチームの会議等の中で共通理解を深めつつ、立ち上げ期が落ち着いてきたタイミングでしっかりと言語化するプロセスを取りたいと考えました。

また、比較的幅広い業務経験をもつメンバーの採用ができたことや、CorporateOperationsという機能としての役割、他部署や事業の状況なども踏まえた上で「会社にとって重要・必要な役割を引き受けることができるだけの多少の余裕」を持ちながら業務のQCDを見極めつつ、タスクアサインをしていきたいと考えていました。
結果的に、これがこの半年の中でなかなか良い成果につながったのではないかと思ったりしています。

3. どうやったらチーム内がいい感じの状況になるのかを考える

ここまでチームのことを決めたので、その状態をどうやって構築するかを考えました。
ここは王道に従って、まずは「相手のことを知る」にチームビルディングの時間を使い、そのことによってチームメンバー感が相談しやすかったり、何かあった時(あるいはなくても)「助けて」が言いやすかったり、何も言わなくても「困ってない?手伝うよ」が言いやすい環境を作ることに注力しました。
いわゆる、心理的安全性というやつですね。


例えば、チーム初期のチーム定例では、細かいタスクの進捗よりも「最近マインドシェアが高いこと」やプライベート含んだお困りごとなどを共有する場としていました。
また、偶発的に生まれたものではありますが、月1で「チームお茶会」というタイトルで、最近自分が成し遂げた成果(小さいことも含む)をドヤ顔で発表してもらいつつめっちゃ褒め称えたり、ちょっとしたお困りを解決する場を設定しています。
お茶会についてはチームメンバーがポッドキャストでも話してくれたので、よかったらぜひお聞きください。
anchor.fm



メンバーの横のつながりができてきてからは、タスクベースでチーム目標に対する進捗がどのくらいなのかを共有できる場にチーム定例を変更し、個人間の有機的なつながり→チームと個人のつながりを構築する方向にシフトしています。

これから

とはいえ、チームもまだまだ出来上がったばかり、かつ、7月からはチームの役割も大きく拡大することになりました。
タスクや期待値も増える中で、チームビルディングに関してはまだまだできることがいっぱいあるなと思っているので、引き続き頑張っていきたい所存。




…最後力尽きたけど、最近の振り返りでした。

*1:自分ははてな時代にエンジニアバリューズの策定に関わったのですが、なんかその時のことを思い出した。

*2:入社メンバーの採用には全員関わっていたので、人となりはなんとなくわかっていた