ジンジニアニッキ!

人事→Opsな人のニッキ。真面目なことも、そうじゃないこともごっちゃで書いてます。

モバイルファクトリーを退職してHDEに入社しました

人生初の退職エントリーなので、なんか一番それっぽいタイトルをつけてみた。

3月末付けで株式会社モバイルファクトリーを退職して、4月付けで株式会社HDEに入社しました。

モバイルファクトリーの時は、いろいろと仕事上で外部露出することはあったのだけど、メディアに取材されたこともないし、社内の役割としても単なる担当者で特に特筆するような役職がついていた訳でもなかったので「ただのメンバーの退職」だと自分は思ってたのですが、いろんな人にびっくりされたり連絡もらったりで、そんなことに自分はびっくりしていたのでした。

何やってたの?

モバイルファクトリーではジンジニアしてました。はい。

採用全般(全雇用形態、全職種)と、採用ブランディング的なことと、会社サイト運用と、業務の効率化と、なんか外に出る系のこととか、いろいろやってました。
何やってたかって言われても、なんかいっぱいやっていたとしか表現できないw

なんでやめたの?

モバイルファクトリーは皮肉抜きにとても良い環境で、良い人がいて、それなりに裁量がありました。
働き方も超絶ホワイト。おやすみも取りやすいし、無駄に残業することもない。仕事が終わればさっさと帰る。福利厚生も充実している。
どこをつっつかれても大丈夫なくらいクリーンでした。
給与の面ではちょっと不満があった時期もあったけど、上場したことによって大幅に改善されて、今や業界随一のホワイト企業なんじゃないかと思います。

そんな環境でぬくぬくと仕事してたんですけど、満足できなかった、というよりも、かえって焦りとかありました。
バックオフィスとしてはいろいろな経験をすることができて、それはそれで良かったのですが、自分が責任者として何かを決定したり、責任者としての情報にアクセスするようなことができなかった。
自分が責任者じゃないのはすごい楽で、正直なところあまり頭を使って仕事することもほとんどなくなってきて、環境は良いし人もいいしで本当にぬくぬくと仕事してたんですけど、「これで良いのか」というのはずっとあったんですよね。

エンジニアの人が「この会社でしか通用しない技術の持ち主になるんじゃないか」みたいなのと似てるのかな。どうなんだろう。

他にも細かいこととか言い出すときりはないんですけど、それはどこの会社でもあることかなと。
エレベーターが遅いとかオフィスグリコがすぐに売り切れるとかみたいなことから、ミスコミュニケーションとか音楽性の違いみたいなものまで、いろいろありますよね。
人間や自分が完璧ではないのと同じように、会社とか組織とかいうのは完璧ではないと思っているので、それを許容するかどうかは人それぞれにしろ、そういうものだと思っています。

転職活動についてちょこっと

もやもやものがだんだん塊になってきて、それをどうしようかなーと1年くらい悩んでました。
転職するのも手段ではあるのですが、最初から転職って決めるのではなくて、もうちょっと今の環境で何かできるんじゃないかとかも含めて、いろいろ試したりとかもしてました。
その時試した手段のひとつが、外に出しゃばってみるということ(本当はそういうの苦手)だったりします。

1社目が人材紹介会社だったので、その時の友人に相談して、なんか良さげな会社があれば紹介してもらうようにお願いしていました。
お願いしていた友人が退職することになり、別の人に担当が引き継ぎになったのですが、そこでHDEを紹介されて気づいたら話が進んで入社に至りました。

実はHDEについては3年前くらいから知っていて、社長の小椋さんとはSNSでつながっていることもあって何となく近況とかは知っていました。
あと、YAPCでいろいろお世話になっていた牧さんがご入社されていたことも知ってて、なんかよくは知らないけど何となく知ってる…みたいな感じではありました。

自分がコミュニティ活動をしていることもあって、コミュニティとかのつながり経由でいろいろお話はいただいてたんですけど、実際に転職したのはエージェント経由っていう、なんかそんな感じでした。
(だからってどうこうないんですけどね…w)

入社してからのこと

以前から何となく知ってたし、面接でもいろいろ聞いていたので「すごいカオスなんだろうなー」って思って入社したのですが、自分が想定していたよりもさらにカオスでした!!

  • 社内インフラがまだ整備されていない(ドキュメント管理ツール、コミュニケーションツールからその他細かいところまで)
  • 本当に、日本人以外の人がいっぱいいる!(同じ日に入社した人の半分が日本人以外)
  • 「なるほど、これも決まってないのね!」っていうことの連続

前職の時も、なにも整備されてない的なカオスは経験したことはありますが、今のほうがもっとカオスな感じします。
で、これは自分でもちょっと意外な感じだったのですが、カオスなんだけどそれにムカついたりストレス感じたりみたいなことは今のところないです。
前はそういうの嫌いすぎてストレス感じてたのに。

なんでなんだろうって考えたのですが、以前は何か改善提案をしても「これで完璧だから改善とかいらないし、今のままでいい」っていう感じでコミュニケーションがシャットダウンされていたように感じることが多かったのですが、今は「そうなんだよー、カオスなんだよー。で、どうしたらいいと思う?」になるからかなーって思ってます。
正直、それは会社の違いによるものなのか、カオスの程度によるものなのかはまだわからないのですが。

少なくとも、モバイルファクトリーはHDEよりももっといろんなことが整備されていて(それは、上場するには&会社経営にとって、とても重要で素晴らしいこと)、HDEは本当に何も存在しないので、カオスや問題意識を認識しやすいだろうということはあります。
どんな感じなのかはゆくゆく分かったりするのかな。

ということで

開発環境がなくなったので普通の人事に戻ります!
会社変わっても自分は変わらずなので、とりあえず飲みに行きましょう!

例のあれ

そういえば、今月が誕生日でもあるらしいよ…|д゚)

http://www.amazon.co.jp/registry/wishlist/1EVNTOZFBM38B



退職エントリー書くと「で、お前誰?」っていうブコメが来るという噂をきいたのだけど、本当なのかな。

気づいたらコミュニティ駆動でキャリア的なものが形成されていた、というお話

タイトルがポエムっぽいですが、たぶんポエムです。

2016年のPyConでは副座長やることになった

なんとなく参加することになったPyConスタッフ歴ももう4年目。
1社あたりの在籍期間よりも長くなりました。

2013年からスタッフとして参加し、「来年はやめよう」って毎年思いつつ、なんか気づいたら続けてます。
飽き性の自分としてはなかなかすごい。

気づいたらPyConスタッフの中でもベテランになっており、気づいたら今年は事務局チームの副座長をやることになりました。
なんちゅうこっちゃ。えらいこっちゃ。


リーダーとかマネジメントとか避けてきた

こうやって勝手に「ジンジニア」とか名乗ってる人なので説得感ないですが、人前に立ったり目立ったりするのは苦手です。
いつも永遠の二番手でありたい。
マネジメントとかリーダー的なことも苦手で、前に立ってくれる人を影で操ってる人というポジションが好きです。
前に立つのはめんどくさい。

そんなこんなでリーダーとかそういうのを避けてきたのですが、自分もいい感じの年齢になり、自分のキャリアを考えた時にもう少しリーダーシップを発揮する場面というのがあるといいのかなと思うようになりました。
リーダーシップとマネジメントはイコールではないですが、第三者から見た時にわかりやすいような経験って大事かなと。


ただ、いわゆるベンチャーの管理系職種というのはちょっと難しくて、いわゆる「マネージャー」になったとしてもそもそも人数が少なかったりなどして、キャリア(ここでいう文脈だと、転職した時にわかりやすいような、市場で売れる経験と経歴)としては物足りないなーとか、あまりにも同じ部署の人数少なすぎて、名ばかりのマネージャーになるしなーとかあります。
実際、今の会社の部署でも、仮にマネージャーになったとしても実際の業務は変わらないだろうということで、マネジメントコースじゃなくてプロフェッショナルコースを選択したりしてます。



…とかいうようなところで、今年のPyConでは副座長をやるというようなことになったのでした。


振り返るとコミュニティ駆動

そんなこんなで今までのことを振り返ってみると、常にコミュニティ駆動だなーっていうのに気付きました。


1社目(大手人材会社)にいた時からPyConスタッフを始めたのですが、その頃はただただエンジニア的なものに憧れていて、エンジニア的な価値観(というのがいったいどういうものなのか、今となってはよく定義できないですが)に触れていたくて、というか、人材会社の価値観が嫌で嫌で仕方なくて、スタッフ業務にちょっとでも関わっているだけで楽しかったのでした。

余談ですが、2013の頃の自分は、今振り返ると恥ずかしいくらい「そこに参加していること」が目的で役立たずでした。
当時のことを知っている座長のたかのりさんや、一般社団法人の寺田さんによると「まさか翌年も続けるとは思わなかった。まさかずっと続けるとは思わなかった。」とのことです。
単なるミーハーっぽかったんですね、はい。

PyCon APAC 2013が開催されるちょっと前くらいに今の会社に転職して「人材会社の価値観ではない何か」という環境を手にいれることになったのですが、仕事でそういう環境を手にいれる前にコミュニティで手に入れてました。


2014年のPyConでは、一悶着ありつつも「ジョブフェア」という企画を形にすることができたのですが、これも「採用という経験とか知識を活かしながら何か別の形のものをつくりたい」とぼんやり思っていて、カンファレンスという大きな場でそれを形にすることができました。
その後くらいから、仕事の場でも他社を勝手に誘ったりとかして、採用イベントとか、採用目的じゃないなんだかふわっとした会を企画するようになりました。
これもまた、仕事よりもコミュニティでの実現が先だった。


んでもって、今回。
本職の仕事でマネジメントっぽい役割と肩書きを手にいれる前に、コミュニティで先に手にいれることになりました。

不思議なもんだ。


もう少し具体的な何か:コミュニケーション

これまではキャリアっぽい話をしてきましたが、コミュニティ活動で手に入れたもう一つのことがコミュニケーションの取り方だなーと思います。


1社目ではへっぽこ営業をしていたのですが、そんなにちゃんとした営業をしてなかった、もとい、営業に全く興味なかったというのもあって、お客様に対して「許可を取る」「伺う」ようなコミュニケーションしてたんですよね。
これは社内でも同じことで、上司に対して伺ったり、許可を取ったりみたいなことをしていました。
当時は全く気づかなかったけど。

ところが、コミュニティに入ると、そういうコミュニケーションの取り方では物事が前に進まないわけです。
役割として座長とか副座長とかリーダーとかあるけど、会社じゃないので全員フラット。TOPと思ってる人が別にTOPじゃない。伺ったところで誰も許可してくれない。
ワタワタしてると「で、あなたはどうしたいの?何がいいと思うの?」って感じのことが返ってきます。

結構な衝撃でしたし、「んなこと言われたって、何がしたいとかどうしたらいいとかわかんねーよ!!!」っていう逆ギレ状態。
あれだけ「裁量が欲しい」って思っていたのに、いざ裁量がある状態になると今度は「権限で誰かに決めてもらいたい」って思うんですね。人間とは不思議だ。

そんなコミュニケーションの取り方にも慣れ、「こうしたいと思うのだけど意見下さい」とか「これでいいですよね?何か問題あれば教えてください」みたいな感じのことができるようになりました。
できるようになったら今度はそれが普通になって、「で、あなたはどうしたいの?何がいいと思うの?」みたいなことを自分が言うようになりました。
なんということでしょう。


仕事でも、今の会社に入社した頃は確認待ちをしたりでひとつのことを決めるまでに時間がかかったりしていました。
1社目の時みたいに「伺う」まではいかなかったけど、誰かの許可を待ったりとかそういうことはしてたなーと思います。

コミュニティで「自分で決める」ということを経験してからは、「こういうふうにやりますけどいいですよね?ダメだったらあなたがケツ拭いてください。私の失敗をカバーするのがあなたの仕事なので。」って上司に言えるくらい図太くなりました。
…ちょっと図太くなりすぎたか。


そうやって自分で決めるようになったら、仕事のスピードがむっちゃあがりました。
「自分はこうしたいから、あなたはこうやって欲しいのだけど、どうだろうか」とか、相手に要求もするようになりました。
「仕事なんで、結果出してなんぼですよね」と偉そうに言えるようになったし、結果出すためにどうすれば最短なのかを考える余裕ができるようになりました。
…なんか上から目線だな。


仕事のスピードが上がったら残業しなくなったし、一定の時間内で自分のやりたい業務をやる時間を作ることができるようになりました。
…時期によっては足元の業務で忙しいけど。


そんなこんなで副座長の抱負的ななにか

副座長の立候補を座長に送るフォーマットに「やりたいこと」という項目があったのですが、そこに「業務の省エネ化/クオリティはちゃんとやりつつ、もっと楽チンにしたい」って書きました。


事務局の業務はスポンサーやチケット購入者などと細かいいろいろなやりとり(問い合わせ対応とか、「この情報ください」とか「いついつまでにこれやってください」とか)がたくさん発生するのでオペレーションがとても多いです。
参加者管理/スポンサー対応/グッズ発注/受付対応など、わりと色んなことをぐるっと「事務局」としてやってるので、開催後もタスクが細々あったりします。

その辺、自動化とかテンプレ化とかツール導入とかで楽チンにして、もっとPyConでできることとか、メンバーとか自分の実現したいことに取り組む時間を確保できたらいいなーって思います。
なんか、仕事でやってることっぽい。
…これまでコミュニティ駆動だったのに、ここだけは仕事駆動だな。



以上、ポエムでした。

採用にまつわるエトセトラな話をした、というポエムなお話

先週くらいに頼まれたのでゆるふわっとした社内でLTをした。


背景とか経緯とか

ディレクターが集まるミーティングがあって、そこではミーティング参加者やその他の人に発表して欲しい内容をリクエストして発表してもらうという勉強会がある。
私はそのミーティング参加者ではないのだけど、採用についてのリクエストをもらったので話すことになった。


話したこと

ディレクター向けなので、採用に関する細かいノウハウとか話してもあまり意味ないなと思ったのでちょっと抽象的な話にしてみた。

発表資料はこれ

www.slideshare.net


勝手にジンジニアって名乗ってたりとか、PyConのスタッフも4年目だったりとかで、おかげさまで「新しいことにチャレンジしてる人」みたいな感じの褒め言葉をかけてもらえる機会がちょいちょいあったりする。
非常にありがたいと思っている一方で、採用に関して自分固有のこととか特殊なこととかはやってないのでそういった言葉をかけていただくことに恐縮したりしてます。
(新しそうに見えるのは見せ方の問題かなと)

考え方自体はとてもクラシックだし、書いてあることもすごく普通のことすぎてわざわざ発表する意味あったのかしらとか思いながら資料作ってました。

天才な人と普通な自分というポエム

採用とかいろいろやってると、とても幸いなことに社外のいろんな人と会う機会があります。

そして、自分の場合はエンジニアの人にそう感じることが多いのですが、たまーに訳わかんないくらい優秀な人に出会ったりします。
意味わかんないけどなんか天才、っていう人。

そういう人と話してると、自分は到底この人にはかなわないな、って思います。
この人の見えてる風景を想像することすらできない。

また、びっくりするくらい優秀なんだけど、訳がわかる人にはたくさん会います。
エンジニアに限らず、職種も業界も越えて、すごく優秀な人。

そういう人と話してると、本当に基本的なことが当たり前にちゃんとできてるんだな、って思います。
ごめんなさい、ありがとうが言えるとか、床にゴミ落ちてたら拾うとか、たぶんそのくらいのレイヤーのこと。
喋るのが得意不得意とか、そういう次元ではないようなこと。

天才な人と話してると、この人には絶対になれないって強く思います。
でも、優秀な人と話してると、もしかしたらこんなに普通な自分でも、ひとつひとつのことを積み重ねていけばその人に近づけるんじゃないかって錯覚します。

ちょっとやそっとじゃその優秀な人になんてなれないし、自分みたいなぐーたらな性格の人はなかなか難しいというのも頭でわかってるけど、錯覚してるので「ちゃんとやろう。近づけるかもしれない。」って自分に言い聞かせることができます。
錯覚の力ってすごいですね。

でも、普通な自分にはその錯覚を信じるしかないので、とりあえずやってみる訳ですね。
もはやそこまでいくと、錯覚というよりは妄想ですね。

…っていうようなポエマーなことを資料を作ってる時に考えていたのでした。
たまには自分の考えをまとめるのも良いことかもしれない。

その他質問とかもらったこと

発表のあとに質問もらったこととか、その場でコメントあったこととか、補足したいことをを少しだけ書いてみる。

モチベーションの管理は?やっぱりラーメン?

ラーメンに限らず、美味しい食べ物とお酒があると嫌なことを忘れられる性格なので、嫌なことがあると美味しいものを食べて飲みます。
お刺身とビール買って帰って、さっさと寝るとか。
自分の場合、食べることが人生の中心なので、ごはんが美味しくないとテンションが思いっきり下がります。
お昼ご飯がはずれだった日には、午後半休取るくらいの勢いです。
なので、お昼はだいたい同じようなお店に行って、同じようなものを注文します。
新しいお店にチャレンジする日は、やる気なくなっても大丈夫なように、重めの予定が午後に入っていないことを確認してから行きます。

で、優秀なディレクターってどんな人?

ディレクターに限らず、その職種に必要な基本的なことが身についている人かなと思います。
ディレクターの場合はコミュニケーションもとても大事な基礎的スキルなので、ホウレンソウとか挨拶するとか、そういったことかなと。
エンジニアの場合も同様ではあるのですが、コミュニケーションの対象が人間ではなくてコンピューターの方が得意といったケースもある職種ではあると思うので、その辺はディレクターとは根本は同じでも多少違ってくるところがあるかなと思います。
とはいえ、会社でチームで仕事をするので、人間とのコミュニケーションも大事ですが。

つださん、いろいろやりすぎてて何やってる人かわからなかった。

自分もよくわかりませんw
が、これまで仕事でコミュニケーション技術を磨いてきていて、さらにコミュニケーションという技術はいろんなことに汎用性があるものなので、その技術を使って仕事してる人、という感じです。

採用とエンジニアリングと私

はじめに

この日記はモバイルファクトリーアドベントカレンダー23日目の日記です。
昨日は@yashims85さんのReactiveExtensionsでstreamを分割するというお話でした。
当初は@kfly8さんが書く予定だったのですが、雑談の最中に「それ、面白いから記事書いてよ」という話になり、参加することになりました。
今日は、採用担当としていろいろ担当している時に利用している思考フレームワークについてのお話です。

採用においてやっていること

採用活動においては、どのような手法で人を集めてくるのかということをまずは検討します。
その手法について、一般的なサービスの説明は以前に社内LT用にスライドをつくりましたので、そちらをご覧ください。

www.slideshare.net


また、その過程で考えているフレームワークとしては、とても素朴なPDCAです。
そちらも、以前の勉強会で発表したことがありますので、ご覧ください。

www.slideshare.net

かけるべきコストとアウトプット

自分自身が普段の業務において行っていることとしては、上記の通り非常に素朴なことです。
最近はダイレクトリクルーティングやらリファラル採用やら、採用関係のバズワード的なものがいろいろあってサービスもいろいろ出ていますが、本質的には新しいことは全くないですし、既存サービスが名称と見せ方を変えただけというものも少なくありません。

エンジニアリングと同様、銀の弾丸はありませんので、地道なことをひたすらやり続けるしか採用に至る道はないと思っています。
また、銀の弾丸はなくても札束の塊でぶん殴るということはできますが、コストに見合うだけのアウトプットが得られるかどうかは見極める必要があります。
これもまた、エンジニアリングと同じですね。

採用活動については、採用という行為そのものが会社としての利益を生み出している訳ではありませんので、そこに予算やコストをかけるべきなのかどうかは慎重に考える必要があります。
これは、採用に限らず管理部門といわれる業務一般的に同じことです。

細かくPDCAを回すことによって、採用にかけるコストは抑えることができます。
実際、モバイルファクトリーの場合は、採用担当は自分ひとり*1ですし、1人あたりの採用にかけている成果報酬や媒体費用*2も一般的な相場の3-5分の1程度です。
これは、お金をかけるべきポイントの見極めを細かくやっていることと、社員からの紹介や勉強会経由で会社のことを知ってくださった方からの応募から採用に至っていることが大きく寄与しています。

細かいPDCAを回すこと

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実際に行っている思考フレームワークとしては素朴なものですが、これらを細かいサイクルで回していくということが非常に大事だと思っています。
これは、エンジニアリングでいうとことの「ちゃんとテスト書け」と似たようなことではないかと思います。


例えばですが、面接官として面接に入っている時には、相手の反応に合わせて聞き方は話し方を変えます。
自分が発した質問に対しての反応が自分の想定したようなものでなかった場合、特に自分の意図したことがうまく伝わっていなかった場合に、どうすれば相手が受け取りやすい言葉になるのかをその場でPDCAを回して振り返っています。

また、前回うまくいった採用手法が同じようなケースでうまくいかなかった場合、どうしてなのかを採用活動を行っている過程で考えます。
採用市場は日本経済や競合他社の動向に大きく左右されるので、その場その場での細かい振り返りが大事です。
特に、「P =企画すること、意図すること」を言語化できるレベルで考えておかないと、その方法がうまくいかなくなった場合のリカバリーがききません。

採用がうまくいったケースでも、その要因分析をきちんと言語化できるレベルで振り返っておくことも大切です。
前述の通り、採用市場は水ものなので、もしかすると単純に運が良かっただけなのかもしれないからです。



まとめ

  • 素朴なPDCAを回しましょう
  • 細かいサイクルで回しましょう


明日は@karupaneruraさんです。

*1:様々な人の協力あってこそなので、厳密にいうとひとり「だけ」ではないですが

*2:人件費やその他採用ブランディングのコストは含まない

YAPC::Asia Tokyo2015に参加してきました 

最後のYAPCに参加してきました。

登壇したこと

「若手エンジニア達の生存戦略」ということで座談会のファシリテーターをしました。
まとめはこちら。
(なぜか、本編と関係ない写真がOGPに使われてる…w)togetter.com

生存戦略ありません」みたいな結論の話に持って行ったけど、それぞれがいろんな形で模索していることが見れたのは良かったかなと思う。
(というのが精一杯のポジティブな感想…)

率直なところでいうと、面白い人たちのラインナップだったと思ったんだけど、うまいこと調理しきれてなくて申し訳なかったなと…。
もっと面白いし、もっと凄い人たちを集めたのに、引き出しきれなかった感じはある。
ファシリテーションスキルを上げたい。

アルコール入ったほうが面白い話がいっぱいでたから、裏座談会やりたい。
とりあえず、反省会はやりたい。


その場の雰囲気とか

カンファレンス運営(PyCon)に関わってもうすぐ3年で、YAPC参加も3回目。
やっぱりコミュニティっていいなぁって思いました。

YAPCに関しては「同窓会」みたいな雰囲気もありつつ、新しい人もいっぱい参加していて、コミュニティ自体が大きくなっている感じがした。
これを書いている今も、弊社がある五反田方面では三次会が開催されているらしく…。いい雰囲気だなと思う。

YAPCという形では(今の所)いったん終わりだけど、また別の形でそういう場があればいいなと思う。

そのほか諸々

今年のYAPCにはスタッフじゃないのにいろいろ関わらせていただいて、特に何もしてないのにオイシイところだけ持って行っていて、いろいろ申し訳ないと思いつつ、図々しくその立ち位置を甘受させていただきました。
本当にありがとうございました。

Perl業界に対してなのかエンジニアカンファレンスという広い括りに対してなのかとかはまだ何も考えてないのですが、別の形で恩返しできればと思っています。

よし、次はPyConだ!!

社内勉強会で発表したというお話

弊社の管理系部署(人事、総務、経理等のいわゆるバックオフィス系職種の部署)では月1のタイミングで各自の目標進捗を共有したり、持ち回りでノウハウ等を発表するMTGがあります。


発表する内容については他の人からリクエストを受け付けてそれに応えるのもよし、それ以外のことを発表してもよし。
時間は質疑応答合わせて10-15分程度の簡単なもの。
「資料を作るのは業務内で1時間以内程度」という、ざっくりとした縛りもある。(そこまで頑張りすぎるなよ、という意味合いです。)



今月は自分の番だったので、リクエストにお応えして「情報収集のやり方」を発表してみた。

www.slideshare.net



カンファレンススタッフやってたりするのもあって、「どうやって勉強しているの?」とか「どうやって知ったの?」とか聞かれることもままあるのですが、たいしたことはしてません。
もし、参考になることがあれば。


ところで、他の人事の人ってどうやって情報収集してるんだろうか。
「どうやって」も気になるけど、「どういう情報を」もチョット気になる。

非エンジニアだけどYAPCのトークに応募してみたというお話

内容はそのままです。

応募してみたこと

「ウチの人事がイケてない」と嘆くエンジニアのための「採用」入門講座 という名前で応募してみました。
本職は人事だし、「非エンジニアがプログラミングしてみた」系のは過去にも発表があったので、応募するなら自分の土俵で!と思って人事の話にしてみました。
自分自身は人事としてたいした経験も実績もあるわけではないのですが、タイトル大事!なので強気に出てみた!!*1

応募するのにあまり躊躇しなくなったこと

今回トークに応募してみたのにはいろいろ意図があって、社内からの応募を募りたい(自分が応募していれば「なんでまだ応募してないの?」と積極的に応募するための声かけしやすい)とか、採用系の話って実はエンジニアも関心があるんじゃないかとか、カンファレンスのスタッフしてる人事ってレアなのでいいんじゃないかとかいろいろありますが、「ま、応募しても採用されるかわかんないし、採用されなくても死なないし、応募してみればいいんじゃないか」というカジュアルな動機が一番大きいです。*2

去年までの自分だったら絶対にありえないことで、トークをするということや応募するということ、ひいては人前で自分の仕事内容や気づきを発表することに対しての閾値がここ1年でかなり下がったのだと思います。*3

人間が苦手なのとPyCon JP 2014でLTしたこと

人事という仕事をしてはいますが、私自身は元々人間対応が苦手で、猫とかPCとかと会話している方が自分にとって快適な環境だったりします*4
ひょんなことから人事になり、仕事上どうしても人とコミュニケーションをとることが不可欠なので、テクニックとかでコミュニケーションとってることがよくあるくらい。
人前で話すなんてもってのほかで、学生の前で会社説明(5分くらいとか)するときは緊張して声が震えます。

では何でここまで閾値下がったのかというと、去年のPyCon 2014でLTしたという経験が大きいです。

去年PyConでLTに応募したのは、YAPCのLTを聞いている時に「なんか、LTって良いなぁ」と思い、その時たまたまPyConがLTを募集していたので話せそうなネタで応募したら採用されてしまったという、その場の空気にキレイに流された感じでした。
数百人の前で話すのなんて初めてだし、参加者はエンジニアばっかりだし、当日発表するはずだった座長のたかのりさんがたまたま風邪引いてLTの日が入れ替わりになったせいで発表の当日に運営の合間でスライド作るし…みたいな感じだったし、緊張して足も声も震えて、このまま意識失うんじゃないかっていうくらい頭の中が真っ白だったけど、死ななかった。

まあ、LTに失敗したくらいで死なないことくらい分かってるんですけど、これまで発表したことない身からするとそのくらいハードルが高かったわけです。

発表後にTwitterみたら意外と良い反応が呟かれてて、パーティではいろんな人に声かけてもらえて、翌日のジョブフェア*5にはたくさんの方が来てくれて、良いことしかなかった。
「エンジニアはなぜ勉強会を開催して知見をシェアするのか」といった話の中でよく「発表すると良いことある(雑)」っていうのがあるけれども、自分が発表するまでは「エンジニアってすごいなぁ」っていう風にしか思ってなかった。
まさか自分があの記事と同じようなことを体験するとは!という感じ。

相変わらず、学生向けの会社説明はあんな大人数の場所よりも人が少ないのに声震えるけど。

PyCon JP 2015でもトーク募集してるよ!!!

ということで、カンファレンスとか勉強会とかいろんな場がありますが、こういう場で発表するとなんだか良いことがあるので、とりあえず応募してみれば良いんじゃないかと思います。*6

応募しても採用されなくても死なないし、採用されたなら聞いてくださる人に「よかった」と思ってもらえるように準備するしかないかな、と。
仮に自分のトークがクソだったとしても、マサカリは飛んでくると思うけど刃はついてないから死なない。(たぶん)

YAPCの宣伝みたいになっちゃいましたが、PyCon JP 2015もトーク募集しています。

ドーン!!!pycon.jp

今年はいわゆるカンファレンスのトークだけじゃなく、カンファレンスの前日に開催されるチュートリアル*7のセッションも募集されています。

締め切りは7/15(水)までということなので、ぜひ、応募してくださいー!!!

*1:けど、実はびびってる。

*2:とはいえ、実はびびってる。

*3:それでも、実はびびってる。

*4:人間は苦手ですが、嫌いではないです。

*5:PyCon 2014で開催したリクルーティング要素をいれたコンテンツ

*6:どんな良いことがあるかは@songmuさんが素敵な記事を書いていらっしゃるのでこちらを読まれるのが良いです。 www.songmu.jp

*7:講義形式で行われる有料のセッション